千本診療所

上京区でインフルエンザ予防接種を受けるなら|2026年秋の時期・費用と、65歳以上の方が一緒に考えたいワクチン 

インフルエンザの予防接種を、毎年なんとなく同じ頃に受けている方は多いと思います。11月に入ってから、あるいは職場や近所で流行り始めたと聞いてから。それで困らなかった年もあるはずです。

ところが今年は、その感覚が通用しにくいかもしれません。厚生労働省は2026年8月28日に、インフルエンザの流行入りを発表しました。感染症法が施行された1999年以来、2番目に早い流行入りです。そして65歳以上の方には、もうひとつ考えておきたいことがあります。新型コロナ、肺炎球菌、帯状疱疹。いずれも京都市の公費制度があるのに、対象の年齢や期間がそれぞれ違うため、気づいたときには機会を逃していた、ということが起こりやすいワクチンです。

この秋、何をいつまでに受けておけばよいのか。上京区・千本五辻の千本診療所(医療法人永原診療会)が、京都市の今年度の制度に沿って整理します。

インフルエンザワクチンは12月中旬までが目安

インフルエンザワクチンは、接種してからおよそ2週間で免疫がつくとされています。日本では例年12月から3月頃に流行するため、厚生労働省は12月中旬までに接種を終えることが望ましいとしています。

今年はその前提が少し崩れています。流行入りが8月末と早く、例年の流行期を待たずに感染が広がりはじめているからです。12月中旬は、例年の流行時期をふまえたひとつの目安です。今年はすでに流行入りしているため、接種を希望される方は、受けられる時期に入ったら早めに検討するとよいでしょう。年末年始は帰省や会食で人と会う機会が増えます。その時期を、免疫がつく前の状態で迎えないためにも、先延ばしにしないことが大切です。

接種回数は、13歳以上の方は原則1回です。注射の不活化インフルエンザワクチンの場合、13歳未満のお子さんは2回(2〜4週間あける)となります。

ワクチンは感染を完全に防ぐものではありません。それでも、発症をある程度抑える効果と、重症化を防ぐ効果が期待されています。持病のある方や高齢の方にとっては、後者の意味がとりわけ大きいと考えられます。詳しくは、厚生労働省のサイトに記載されている内容をご確認ください。

京都市の高齢者向け公費接種(2026年度)

京都市では、高齢の方などを対象に、インフルエンザと新型コロナの定期予防接種を行っています。2026年度の内容は次のとおりです。

対象となる方(接種日時点で京都市に住民票がある方)

  • 65歳以上の方
  • 60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に、身の回りの日常生活が極度に制限される程度の障害がある方
  • 60〜64歳で、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)により、免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方

接種期間:2026年10月1日(木)〜2027年1月31日(日)

自己負担額

区分インフルエンザ新型コロナ
75歳以上1,000円5,000円
65〜74歳、および対象となる60〜64歳1,500円7,500円
生活保護受給者など無料無料

京都市から接種券や予診票は届きません。医療機関に直接予約し、マイナンバーカードや運転免許証など年齢がわかるものを持参します。それぞれ期間中1回までで、期間を過ぎると全額自己負担の任意接種になります。生活保護などで費用の免除を受ける場合は、区役所・支所の生活福祉課で発行される証明書が必要です。詳しくは京都市の案内をご覧ください。

公費の対象にならない方の費用は、医療機関ごとに異なります。当診療所ではインフルエンザが4,070円、新型コロナが15,950円です(いずれも税込・2026年4月時点)。

この秋、一緒に検討したいワクチン

インフルエンザの接種で来院されたついでに、「ほかに受けておくべきものはありますか」と尋ねられることがよくあります。65歳以上の方であれば、次の3つは一度確認しておく価値があります。

新型コロナワクチン

インフルエンザと同じ期間・同じ対象で公費の接種が受けられます(自己負担額は上の表のとおり)。京都市の案内では、医師が必要と認めた場合に、インフルエンザとの同時接種が可能とされています。2回に分けて通院するのが負担な方は、接種前にご相談ください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、高齢の方の肺炎の原因となる代表的な細菌のひとつです。京都市の定期接種では、2026年4月から使用するワクチンが「プレベナー20」(20価)に変わりました。

対象は、接種日の時点で満65歳の方と、心臓・腎臓・呼吸器の機能やHIVによる免疫の機能に一定の障害がある60〜64歳の方です。自己負担額は、市民税課税の方が7,000円、非課税の方が3,500円(事前に証明書の申請が必要)、生活保護などを受給している方は無料です。過去に肺炎球菌の定期接種を受けた方は対象外になります。

接種は1年を通して受けられます。季節で期間が区切られたワクチンではないぶん、後回しになりやすいのが難点です。満65歳の1年間を過ぎると原則として定期接種の対象から外れるため、65歳になったら、どの時期に受けるかを一度決めておくと安心です。京都市の案内も合わせてご確認ください。 

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、加齢や疲れなどで免疫が落ちたときに再び活動して起こる病気です。皮膚の症状が治まったあとも、痛みが長く続くことがあります。

2025年度から定期接種になり、京都市では2026年度、次の方が対象です(実施期間は2026年4月1日〜2027年3月31日)。

  • 今年度に65歳になる方
  • 今年度に70・75・80・85・90・95・100歳になる方(2029年度までの経過措置)
  • 60〜64歳で、HIVにより免疫の機能に障害があり、日常生活が極度に制限される方

ワクチンは2種類あり、京都市での自己負担額は次のとおりです。

ワクチン回数自己負担額
生ワクチン1回4,000円
不活化ワクチン(シングリックス)2回(原則2か月以上あける)1回18,000円(2回で36,000円)

生活保護などを受給している方は無料です。2種類のワクチンは費用や効果の続く期間が異なり、持病や服用中のお薬によっては生ワクチンを使えない場合もあります。どちらがよいかは、医師と相談して選びます。京都市の案内も合わせてご確認ください。

定期接種の対象外の方も、50歳以上であれば任意接種を受けられます。当診療所でのシングリックスの任意接種の費用は1回22,000円(税込)です。

接種の順番と間隔

複数のワクチンを考えはじめると、間隔をどうあければよいのかが気になるところです。

インフルエンザ、新型コロナ、肺炎球菌、帯状疱疹の不活化ワクチン(シングリックス)は、いずれも生ワクチンではないため、ほかのワクチンとの接種間隔に決まりはありません。注意が必要なのは、注射の生ワクチン同士です。帯状疱疹の生ワクチンを選び、ほかにも麻しん・風しんなどの生ワクチンを受ける場合は、27日以上の間隔をあけます。

予定の立て方としては、インフルエンザは12月中旬までをひとつの区切りに、今年は早めに。新型コロナは、冬にかけて感染が広がりやすいことから、秋冬の定期接種期間のうちに、体調や流行の状況をふまえて検討します。肺炎球菌と帯状疱疹は、ご自身が対象になる時期を確かめたうえで計画的に受ける。この順で考えると、通院の回数も見通しやすくなります。

接種の前後に気をつけたいこと

接種当日に37.5℃以上の発熱がある場合は、接種を延期します。体調がすぐれない日も、無理をせず別の日に変更してください。

予診票には、治療中の病気、普段飲んでいるお薬、過去のワクチンで強い反応が出た経験、アレルギーの有無を記入していただきます。血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方は、接種後に注射部位を押さえる時間を長めにとります。

接種後によくみられるのは、注射した部分の赤み・腫れ・痛み、軽い発熱やだるさです。多くは2〜3日で治まります。まれに、接種直後に強いアレルギー反応が起こることがあるため、ワクチンによっては、接種後しばらくは院内で様子をみていただくことがあります。帰宅後に高い熱が続く、発疹が広がるなど気になる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。顔や唇の腫れ、ゼイゼイする呼吸、強い息苦しさ、ぐったりして意識がおかしいといった症状が急に現れた場合は、重いアレルギー反応(アナフィラキシー)の可能性があるため、119番へ連絡してください。

千本診療所での予防接種

千本診療所は、上京区の千本五辻にある内科の診療所です。日常の外来に加え、ご自宅や施設への訪問診療も行っています。予防接種は外来の診療時間内に受けられます。

  • 診療時間:月〜土 9:00〜12:00、月・木 16:00〜19:00(日曜・祝日休診)
  • 予約:インフルエンザ・新型コロナは予約不要です。ただし、新型コロナワクチン(ヌバキソビット)をご希望の方は、2人1組での接種となりますので、事前にお電話でご相談ください。そのほかのワクチンは予約制です。
  • 持ち物:年齢がわかるもの(公費の場合)、マイナ保険証(お持ちでない方は資格確認書)、お薬手帳

所長の根津幸彦医師は1990年に京都府立医科大学を卒業し、長年にわたり千本診療所で外来と訪問診療を担当しています。患者さんの生活の様子をふまえて丁寧に説明することを大切にしています。

当診療所の訪問診療を受けている方の接種については、担当の医師にご相談ください。

なんとなく11月、という例年の習慣で困らなかった方も、今年は流行の始まりが早いことを頭の片隅に置いておいてください。肺炎球菌や帯状疱疹について、自分が今年の対象なのかわからないという方も多いと思います。インフルエンザの接種でお越しの際に、遠慮なく受付や医師にお尋ねください。

お問い合わせ 千本診療所(医療法人永原診療会) 電話:075-461-0636 

※インフルエンザ・新型コロナワクチンは予約不要です。その他のワクチンは事前にご予約ください。

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